Mass Effect 2のレビュー
見事な一貫性をもつスペースオペラ、対照的な惑星、優美な宇宙船、丁寧な光──世界は、説得力ある壮大なサイエンス・フィクションを広げてみせる。異星人のデザインと映画的な空気が、稀なる存在感を与える。広大で霊感に満ちたこのアートディレクションは、宇宙RPGの規範と称される。
映画的なオーケストラとレトロフューチャーなシンセを織り交ぜ、音楽はシェパードの銀河の旅を、叙事的で胸を打つ広がりで包む。宇宙の瞑想的な音層から英雄的な突撃まで、どの主題も物語の劇的な賭けを担う。没入感あり丁寧なこの音の豊かさが、稀有な荘厳さでスペースオペラを昇華させる。
自殺行為とされた任務のため死から呼び戻されたシェパードが、痛みを抱えた過去を持つ追放者たちの乗組員を集めていく。より暗く親密になった物語は、一人ひとりの忠誠を真の賭けとし、誰一人安全ではない結末へと至る。稀なる繊細さの人物描写が、本作を西洋RPGの頂へと押し上げた。
遮蔽物を用いた射撃を引き締め、分隊の能力を磨き上げたこの続編は、銃撃戦を格段に切れ味の鋭い戦術的な駆け引きへと作り変えている。仲間の勧誘とその忠誠が、選択に類を見ない重みを与える。前作よりも完成度が高く、アクションと物語の均衡が放つ求心力は、今もまったく衰えていない。
雑多なチームを集め、任務ごとに忠誠を勝ち取り、各決断が後に響くと知る。その語りの緊張が章を連ねさせる。鋭い戦闘と結んだ絆が関与に報いる。簡略化されたシステムは古参を落胆させるが、キャラクターの力と名高い最終任務が、しぶとい吸引力を放つ。