Mass Effectのレビュー
初代マスエフェクトは、70年代SF小説の表紙が動き出したような画面だ。フィルムの粒子、白い太陽の眩耀、平面的に洗練されたシタデルの塔。探索する星々はしばしば奇妙な空と二色に還元され、その簡潔さが銀河に挿絵の憂愁を与える。
ジャック・ウォールとサム・ヒューリックはアナログシンセの遺産を受け継ぐ。タンジェリン・ドリーム風の漂う音層、冷たいアルペジオ、80年代SF映画を思わせる主題。当時の管弦楽全盛に逆行するレトロな選択が、宇宙の沈黙を楽器に変える。
銀河のエリートに初めて迎え入れられた人類、シェパード司令官が、あらゆる生命に迫る太古の脅威を暴き出す。物語を形づくる選択のスペースオペラとして、捜査、外交、そして道徳的ジレンマを、稀なる規模で綯い交ぜにする。分岐するこの叙事詩が、愛されるSFサーガの礎を築いた。
遮蔽を使った射撃、バイオティックの能力、そして会話の選択が絡み合い、あらゆる決断が冒険にのしかかるアクションRPGを織り上げる。分隊への指示は銃撃戦に戦術の妙を加える。戦闘や惑星探索には古さが否めないものの、物語の自由度とキャラクター育成は今なおプレイヤーを引き込む豊かさを湛えている。
乗組員を集め、結果を伴う対話を裁き、自分のシェパードを形づくりながら銀河を探索する行為が、各惑星が新たな手がかりを開く叙事詩を生む。能力を強化し、絆を結ぶことが好奇心に報いる。硬い戦闘と車両での往復は古さを見せるが、世界の規模と選択の射程が、長く心を捉える。