Mega Man 3のレビュー
第三作は滑り込みを加える。わずかな枚数の動きだが、それだけで人物の読み取り方が変わる。さらに黒い装甲の好敵手が登場し、その輪郭は主人公と正確に対を成す。背景の作り込みが増して各面には奥行きが生まれ、八体のロボットマスターの機械意匠も一段と踏み込んだものになった。
相変わらず霊感に満ちた本作は、躍動的な「スパークマン」からワイリーステージまで、耳に残る多彩な電子的主題で公式を豊かにする。カプコンの音楽が、絶え間ない旋律の熱量でアクションを奮い立たせる。この音の大盤振る舞いが、シリーズをファミコンのチップチューンの絶対的規範として揺るぎないものにする。
スライディングと、頼れる相棒ラッシュの登場が、すでに完成された撃ち合いプラットフォームに新たな移動と攻撃の選択肢をもたらし、奥行きを広げている。ボスから奪った武器を軸にする基本は変わらず、精度を損なうことなく内容を充実させた。前作より遊びごたえが増し、澄み切った操作性とテンポは健在で、コントローラーを握れば今なお心地よい。