Megaman - Battle Network 3 - White Versionのレビュー
白の版は明るく冷たい色調を基調に据え、それはチップの発光や、この版だけに現れる敵プログラムの輪郭にまで及ぶ。最大の見どころは電脳の生き物図鑑だ。敵はどれも抽象の域まで様式化された物か動物であり、砲や炎や茸の形をしたウイルスは、盤面の上で一目それと分かる。
音楽の設計で目を引くのは区画ごとの主題だ。電脳世界のどの区域にも固有の和声の色が割り当てられ、公共空間の陽気な旋律から、立ち入りを禁じられた領域の不穏な持続音までが並ぶ。見た目の目印が似通うこの仮想空間で、音は地図を開かずに現在地を教えてくれる標識になる。
理想のナビカスタマイザーを組み上げるには時間がかかり、プログラムの組み合わせ次第で戦い方が一変するため尽きない。WWWを追う道中で広大なネットを探索し、White版固有のチップを集め、Blue版との通信交換でコンプリートを狙う。バトルネットワークの頂点の一つとされる本作の長寿命は、この奥深いカスタマイズに支えられている。