Metal Wolf Chaosのレビュー
フロム・ソフトウェアは大統領の図像を、そのまま戦闘用外骨格へ貼りつける。楕円形の執務室、金の房飾りをつけた国旗、鷲の紋章、三つ揃いの背広。それらが発射管を生やした装甲と同居する。挿入映像は公式演説の構図、あおりの画角と演台を、燃える機体の前でさえ手放さない。
合衆国大統領が、たった今自分を追放した副大統領から国を取り戻す。しかも自ら外骨格を駆り、街から街へと。すべては大真面目に演じられ、過剰な台詞回しも例外ではない。笑いを生むのは宣言された諷刺ではなく、目配せがまったく存在しないという事実のほうである。
巨大ロボットを駆り、ロケットと機関銃で祖国を守る——大げさな演技と記憶に残るセリフの大盤振る舞いのなか、ここではすべてが痛快な過剰を祝う。即座の火力とパロディ調の語り口が、抗いがたい発散をもたらす。荒唐無稽で気前よくカルト的な、過剰でありながら猛烈に楽しいメカアクションだ。