Metro - Last Lightのレビュー
闇に沈むモスクワの地下鉄のトンネル、懐中電灯の光、荒廃した地上──ロシアの終末後の世界は、稀なほど濃い圧迫感を醸し出す。画面の粒子と閉所の空気が、緊張を強める。暗く没入感あるこの視覚演出が、サバイバルを見事に支える。
人類最後の避難所となったモスクワの地下鉄で、一人のレンジャーが、人々が敵と信じてきた存在の最後の一体を追う。小説を原作とするこの物語は、息詰まるサバイバル、派閥間の戦争、そしてはかない一筋の希望を結び合わせる。その息苦しい空気と人間味ある主題が、本作を稀なる筆致のFPSに仕立てる。