Metro - Last Lightのレビュー
闇に沈むモスクワの地下鉄のトンネル、懐中電灯の光、荒廃した地上──ロシアの終末後の世界は、稀なほど濃い圧迫感を醸し出す。画面の粒子と閉所の空気が、緊張を強める。暗く没入感あるこの視覚演出が、サバイバルを見事に支える。
アレクセイ・オメルチュクは二つの世界を同居させる。駅の住民が生で爪弾くアコースティックギターと焚き火を囲むロシアの歌、そしてトンネルの電子的な楽曲、鈍い持続音と換気の吐息。音楽はほぼ常に画面内の音源に還元され、それゆえ坑道の静寂はいっそう重い。
続編はプレイヤーが最悪を選んだ地点から始まる。アルチョムはダークワンへ核を放ったのだ。そしてラストライトは、彼が根絶やしにしたはずの種の最後の子供と彼を出会わせる。ライヒも赤い線も教団も清廉ではない。最も明るい結末は、撃てと促される者たちを辛抱強く見逃した先にしかない。