Mortal Kombat IIのレビュー
実在の役者を取り込んだ映像は、当時ほかに例のない質感を生んだ。写し取られた肌、本物の衣装、一コマずつ記録された動き。その周囲でアウトワールドの闘技場は紫の空を広げ、死体の刺さった杭を並べ、虚空に吊られた橋を渡す。悪趣味なゴシックを、隠すどころか誇っている。
ダン・フォーデンがアーケード向けに書いたのは、格闘映画の音楽をメタルの濾過器に通したような曲だった。移植版はそれを本体の音源で組み直す。重い打楽器、合成の合唱、張り詰めた弦。闘技場ごとの主題は保たれ、フェイタリティを告げる洞窟のような唸り声も、校庭で誰もが真似たあのままだ。
デジタル取り込みで血みどろの戦いは、重い一撃、派手なフェイタリティ、カルト化したキャラクターたちに賭ける。コンボを決め、記憶に残るフィニッシュで締める満足は即座に訪れる。暗い空気と歯ごたえある難度が、対戦好きを引き込む。荒々しく洒落ていて、相変わらず痛快。一騎打ちで味わう格闘の古典だ。