Mystic Arkのレビュー
七つの世界に、七つの絵づくり。南の島、玩具の王国、機械仕掛けの都市、童話の世界。それぞれに固有の配色と背景の様式が与えられる。この視覚的な統一の拒否こそが本作の主題であり、仲間が封じられた小さな像だけが、共通点のない世界と世界をつなぐ糸として機能している。
音楽も同じ分散の理屈に従う。世界ごとに専用の編成が用意され、ある場所では南国の打楽器が、別の場所ではオルゴールが、さらに別の場所では金属的な質感が鳴る。中央の聖域へ戻るたびに流れる主題だけが目印として残り、ほかのすべてが移り変わり続けるぶん、その安心感は増していく。
語られるのは一本の冒険ではなく、寓話の集まりだ。世界ごとに固有の危機があり、住人がいて、教訓があり、主人公はそれを解いたらすぐに立ち去る。この短編集めいた構造が、この作品に独特の寂しさを与えている。毎回、二度と会えない人々を置いて先へ進むことになるからだ。