NBA 2K18のレビュー
視線はコートの周縁へ移る。ベンチとサイドラインが動き出す。身振りする監督、立ち上がって動きを真似る控え、振られるタオル、働くトレーナー、記録用紙にかがむ役員。長く固まっていたこの生きた周縁が、試合に前例のない奥行きを与える。美術は床と同じだけ縁を住まわせ、試合の周囲を独立した見世物にする。
音楽は、テレビのスタジオの語りの層を取り込む。攻守の合間に、コートわきの記者がハーフタイムの短い取材を差し込み、速報が負傷選手の容態を放送で読み上げ、短い数字が進行中の連続得点を評する。実況の二人とは別のこの挿入が、試合の切れ間を、音楽ではなく本物の中継の言葉で満たす。