Need for Speed - Most Wanted - A Criterion Gameのレビュー
フェアヘイヴンは看板と標識の街だ。購入も車庫もなく、全ての車が最初からどこかに停めてある。踏切板も工事現場も駐車場も、過剰なほど大きな都市標識で示される。光は一日を巡り、やがてヘッドライトだけが光源となる夜に至る。街は全速力で読まれるために描かれている。
選曲は独立系ラジオ局のそれだ。オルタナティヴロック、英国のエレクトロニカ、他所ではあまり流れない楽団の曲。後々までこの作品と結び付いて記憶されるほど輪郭がはっきりしている。混音は追跡中も音楽を切らずに流し続け、逃走を警報ではなく自由走行の一場面として扱う。
自由に巡れる開かれた街で、ライバルに挑み、警察を振り切り、荒々しいレースで指名手配リストを駆け上がる。好きなところへ飛ばす自由と、追走のスリルが、絶え間ない高揚をもたらす。切れ味鋭く壮観で、見事な作り込み。街ひとつを丸ごと、無法者ドライバーの遊び場に変えるアーケードレースだ。