Night Striker Sのレビュー
画面のすべては電飾に懸かっている。宙に架かる高速道路の筒、光の線にまで還元された高層建築、闇から色の帯となって飛び出す敵車両。街は反射と照明以外の形では決して映されない。この夜の疾走に、八〇年代の空想科学らしい佇まいを、分岐をまたいでも崩さずに与えている。
タイトーの音響班が用意したのは、予想される慌ただしさに背を向けた浮遊感のある電子音楽だ。伸びる持続音、繰り返される分散和音、光を前景に譲る控えめな打楽器。分岐する道ごとに音の色が異なり、別の経路を確かめる再挑戦は、そのまま別の曲との出会いになる。