Octopath Travelerのレビュー
HD-2Dの礎を築いた一作。ピクセルの主人公がミニチュアの3D風景に置かれ、被写界深度と光が町並みをジオラマのように見せる。レトロにして洗練されたこの斬新な美学が人々の心に残り、現代JRPGの一潮流を生み出した。
西木康智が、生オーケストラの奔放な生命力で往年のJRPGの心を高らかに歌い上げる。八人の主人公それぞれに与えられたライトモチーフが、戦闘の最中に姿を変える。熱を帯びた弦、打楽器、地域ごとのテーマが、広大で温かな世界を描く。この丁寧な交響的筆致が、懐古派にも新参者にも喜びをもたらす。
八人の旅人、決して混じり合わずに絡み合う八つの物語。商人も踊り子も盗賊も狩人も、それぞれ秘めた目的を追う。この物語のモザイクは語る順序をプレイヤーに委ね、章立ての物語に往年の味わいを取り戻させる。
八つの独立した物語が、それぞれの主人公、街、クエストを携え、各々のペースで展開する。自由に切り替えながら、自分で進み方を織り上げていく。隠された道、強大な任意ボス、秘密の最終ダンジョンが全体を大きく延ばす。順番を選ばせるこの分散した構造が、思いのままに形づくれる長さを与える。