Orange Box, Theのレビュー
植生に呑み込まれた廃墟と対比をなす、無菌の研究施設の美意識──本作は、清潔と荒廃を、稀なる知性で対置する。背景の見やすさと視覚的ユーモアが、謎解きに直接資する。そぎ落とされ機知に富んだこのアートディレクションは、ゲーム性に奉仕するデザインの手本と称される。
複数の傑作を集めたこの箱は、ハーフライフ2のエレクトロ・アンビエント、Portalの柔らかな音層、そしてエンディングで歌われる忘れがたい「Still Alive」を一堂に集める。どの作品も、唯一無二の印象深い音の個性を繰り広げる。ミニマリズムとユーモアの交差点に立つこの音楽の大盤振る舞いが、音楽好きにとっての宝物にする。
Valveの幾つもの珠玉を束ねたこの作品集は、シューティングにおける屈指の印象深い物語を一堂に集める。異星の体制への抵抗から、罠だらけの研究施設の辛辣なユーモアまで、どの物語もそれぞれの仕方で革新を見せる。媒体そのものに長く影響を与えた、語りの発明の凝縮だ。
Valveの手による名作の数々を一堂に集めたこのコンピレーションは、傑出した物語型FPS、見事なポータルパズル、そして爽快なマルチプレイシューターを次々と並べてみせる。いずれの作品も驚くほど的確な操作感と、完璧に調整されたテンポを備えている。多彩でありながら一貫性を保ち、その世代屈指の充実度と存在感を誇る詰め合わせであり続ける。
傑作三本――スピーディな射撃、見事なパズル、はじけたマルチ――を束ねることが、章を、テストチャンバーを、一戦を常に連ねたくさせる多彩さを生む。各作が独自の報酬と驚きを配る。一部の要素は古びたが、全体の発想力と鋭い笑いが、置きがたい手応えを保つ。
ヴァルヴ製の五作品を一枚に収めたことで、総プレイ時間は自然と膨れ上がる。『ハーフライフ2』本編と各エピソードを進め、ポータルの難解な仕掛けやチームフォートレス2の対戦へと続く。一本ずつが完結しており、全制覇を目指す楽しみが今も色あせない。