Panzer Dragoonのレビュー
荘厳な砂漠の世界、優美な竜、黄昏の光──レールシューターが、物憂げな美しさをもつ終末後の世界を再構築する。大パノラマの広がりとデザインの一貫性が、飛翔のひとつひとつを引き立てる。丁寧で夢のようなこの視覚演出が、サターンの名作の魔法を甦らせる。
オーケストラ、合唱、架空世界の音色を織り交ぜ、音楽はこのレールシューターを、物憂げで神秘的な荘厳さで包む。どの飛行も、ほとんど典礼めいた色合いの叙事的な主題に脈打ち、世界の奇妙な美しさを昇華させる。この唯一無二の交響的な豊かさは、いまもセガ屈指の印象深い一作であり続ける。
荒涼として壮大な風景の上をドラゴンに乗って駆け、三百六十度を狙い、敵の群れへ舞い降りる——このレールシューターは、当時として稀な没入感と美しさを差し出す。飛翔の感覚とロックオンが、滑らかで痛快な楽しさをもたらす。雰囲気にあふれ優美で切れ味鋭い、深く心に刻まれる壮観な旅だ。