Patapon 3のレビュー
色彩豊かな背景に映える黒いシルエット、リズムを刻む部族、そぎ落とされたデザイン──本作は、息をのむ独自性のミニマルな美意識を打ち立てる。鋭い対比と太鼓の律動に合わせたアニメーションが、ひと目でそれと分かる個性をつくる。大胆で洒脱なこのアートディレクションは、他に並ぶものがない。
ゲームのまさに核心で、唱和される部族の歌が、心奪う「パタ・パタ・パタ・ポン」の音とともに、あらゆる行動にリズムを刻む。音楽はそのままゲームプレイとなり、太鼓に従うことが、催眠的なトランスのなかで軍を進めることになる。リズムと戦略を融合させたこの天才的な発想が、本作の抗いがたい独自性のすべてを成す。
この第三作は、太鼓で号令を出す魅惑の仕組みを保ちつつ、公式をより多くのカスタマイズと協力プレイへ押し進める。正しいリズムを叩いて英雄たちを戦いへ導く快感は、相変わらずあの独特で心躍るトランスをもたらす。より豊かで、より社交的。本機屈指の独創的な発想を、創意豊かに延長した一作だ。
三人の英雄を太鼓で率い、そのクラスをカスタマイズし、装備を farming する流れが、決めたコンボとレアな部位のひとつひとつが再出撃の意欲を呼び覚ますループを築く。協力プレイ、スキルツリー、各種チャレンジが目標と報酬を繋ぐ。RPG 寄りの方向性がリズムの純度をわずかに薄めるが、全体としては耳に残る粘り強い魅力を保つ。
リズム戦略の形式をさらに推し進める本作は、職業、装備、協力プレイをパタポンのキャンペーンに加える。英雄を進化させ、リズムを極め、戦利品を追う時間は長く、マルチがそれをさらに延ばす。シリーズに忠実なこの太っ腹さが、リズムゲーム好きが育てる長寿命を差し出す。