Persona 4 Goldenのレビュー
目黒将司が紡ぐのは、明るいJ-POPとアシッドジャズが溶け合う躍動的なサウンド。学園生活にもダンジョンにも寄り添い、「Reach Out to the Truth」が戦闘を熱くする一方、穏やかな旋律が捜査を彩る。この独自の音世界こそが本作の魂であり、今なお愛される理由だ。
霧深い小さな町の殺人、別世界へと吸い込むテレビ、そして四季を通じて結ばれる友情。事件捜査の底には、自己受容をめぐる物語が脈打つ。誰もが向き合うべき真実を隠し、それを乗り越えて初めて成長していく。
稲羽の雨の秋が、長い数か月にわたって広がる。授業、友情、テレビの中のダンジョンへの潜行を、その間ずっとやりくりするのだ。ゴールデン版は新たなコミュ、場面、エピローグを加えた。仲間たちの行く末をすべて見届けようとこの一年を最後まで生きること――それが、決して苦にならない長さを生み、名作としての地位を養う。