Persona 4 Goldenのレビュー
アートデザイン
音楽
シナリオ
太陽のような黄色、振り付けられたメニュー、切れ味鋭いレイアウト──インターフェースそのものが芸術的な署名となっているゲームは、そう多くない。マヨナカテレビと様式化されたダンジョンが、その大胆なデザインを戦闘にまで及ぼす。カルトとなったこのポップな作風は、不遜なまでの新しさを少しも失わない。
いっそう陽だまりのような目黒将司の音楽は、「Reach Out to the Truth」から「Pursuing My True Self」まで、弾けるポップファンクと抗いがたい歌入りの主題を結び合わせる。稲羽での一日一日が、洒落て心躍るグルーヴに脈打つ。陽気で他に真似のできないこの音の個性は、いまもJ-RPG全体で屈指に愛される。
霧に沈んだ小さな町で、連続する殺人事件が、高校生たちをテレビの中の世界の只中での真実探しへと駆り立てる。捜査の裏には、ありのままの自分を受け入れること、そして己の影と向き合う勇気をめぐる、光に満ちた主題が潜む。温かく機知に富んだこの友情の物語は、今もジャンル屈指の愛され作だ。
すべては、高校生活のシミュレーションとダンジョン探索との巧みな均衡の上に成り立つ。時間をやりくりし、絆を結び、その親密さを戦闘の力へと変えていく――それが、恐ろしく引き込まれる循環を生むのだ。弱点を突くことを軸にしたターン制は、明快でありながら戦術的なままだ。Vitaで内容を増し、快適に磨かれた本作はほとんど古びず、J-RPGへの理想的な入り口であり続けている。
授業・友情・ダンジョン探索の間で時間割をやり繰りする営みが、「もう一日だけ」のループを生み、そこから抜け出すのは至難だ。結ばれるソーシャルリンクの一つひとつ、力の段階の一つひとつが計画性に報い、中心の謎が前へと引く。戦闘は間延びすることもあるが、日常とダンジョンの化学反応は、幾月も引き込む。
高校の一年を過ごしながら殺人を捜査することは、ダンジョン探索、人との絆、時間のやりくりを、稀有な濃密さのJRPGのなかで織り交ぜる。日々を最適化し、コミュを育み、マヨナカテレビを探る時間が、数十時間を養う。ジャンルの頂点としばしば称されるこの太っ腹さが、RPG好きが大切にする寿命を差し出す。