Phantasy Star II - Kaerazaru Toki no Owari niのレビュー
FM音源の上で、上保徳彦は、劇的な緊張と胸を打つ高鳴りのあいだで、驚くほど深いサイエンス・フィクションの憂いを醸し出す。音楽は、当時としては稀有な荘厳さで、アルゴ星系をさまようロルフに寄り添う。この先駆的な楽曲は、いまも家庭用J-RPGの感動的な里程標であり続ける。
仲間を充実させ、新たなテクニックを装備し、際立って陰鬱な物語を進めていくと、名残惜しさを残す冒険が紡がれる。広大なダンジョン、上がるレベル、二転三転する展開が、目標と報酬を次々につないでいく。頻繁なランダム戦闘とレベル上げの作業は重くのしかかるが、物語の野心と登場人物への愛着が、しぶとい引力を保っている。
アルゴ星系を巡るロルフの旅、その原典である本作『ファンタシースターII』は、広大なダンジョンと、長くも手強いターン制の成長を繰り広げる。ダークフォースと対峙するには、探索とレベル上げに長い時間がいる。本機におけるジャンルの礎たるこの壮大さが、往年の和製RPG好きが大切にする寿命を差し出す。