Pokemon - Ruby Versionのレビュー
この版がまとうのは、はっきりと暖かい色の性格だ。赤、黄土、橙が、項目表の縁から戦闘の効果に至るまで全体を支配し、溶岩の意匠は風景にも紋章にも繰り返し現れる。これは飾りにとどまらない。火山地帯の読み取り方そのものを方向づけ、対となる版よりも対比を強くしている。
ホウエン地方の幕を開ける第三世代の音楽は、海の主題、陽光あふれる道路、そして勢いに満ちた尖った戦いで印象を残す。生き生きとして記憶に残る旋律が、伝染するような熱量で、トレーナーの一歩一歩に寄り添う。この音の個性は、いまもひと世代まるごとの胸に愛おしく残る。
ホウエン地方で生き物を捕まえ、育て、進化させる――収集と成長の循環が、絶えず区切りを先延ばしにさせる。一戦ごとに経験値が手に入り、どの道にも未見の種が潜み、ポケモン図鑑を完成させることが穏やかな夢中へと変わっていく。戦闘は繰り返しがちだが、この捕獲の探求には時代を超えた愛着の力がある。
リーグ制覇はホウエンの一部を消費するにすぎない。ポケモンコンテスト、整えるひみつきち、ダブルバトルが引き込まれる寄り道を開く。マグマ団との対決、グラードンの捕獲、二百二種で膨らんだ図鑑の完成は、海の地図の上で投資を求める。GBA初登場の本作は、トレーナーの記憶に深く刻まれ続ける。