Prince of Persia: The Lost Crownのレビュー
砂の三部作の金色の宮殿とは似ても似つかない。ユービーアイソフト・モンペリエはここで、二・五次元の探索遊戯を築く。様式化された色鮮やかな線で、カフ山がペルシャの建築、神話、時の裂け目を混ぜ合わせる。伝説の生き物、巨大な彫像、奥行きある背景が、丁寧な多重スクロールで流れ、主人公の時の力が、分身や静止の効果で画面を切り裂く。
メントリックスとガレス・コーカーの共作が独特の色彩を生む。映画的なオーケストラにペルシャの歌声、生々しいパーカッション、脈打つ電子音が交差する。戦闘ではエネルギーが一段と高まり、探索は妖しい神秘に包まれる。冒険に完璧に寄り添う、現代的な東方の香りだ。
物語は王子を離れ、不死隊と呼ばれる一族の若き精鋭、サルゴンを主役に据える。ガッサーン王子がさらわれ、時の乱れるのろわれた山カフ山へ連れ去られると、サルゴンは救出に向かう。だが遠征は罠と化す。そこでは時が円環と、重なり合う時代となって広がり、裏切りが、ほかならぬ戦友たちの内でくすぶる。
好機にパリィし、間髪入れず反撃する。戦闘は鋭いタイミングと模範的な視認性に支えられ、ジャンルの基準を打ち立てた。時を操る力が手応えありつつ公正な足場アクションを生み、地点を撮影して戻る発想が後戻りの煩わしさを解消する。カフ山は丁寧な探索に報いる。古びる気配のない見事な手触りだ。