Profesor Layton y el Legado de los Ashalanti, Elのレビュー
この作は世界を巡り、それを見開きの絵として見せる。雨に叩かれる北の港、凍てついた草原、山あいの村、砂に埋もれた遺跡、草木に飲まれた失われた都。行き先ごとに冒険小説の扉絵のように描かれた一枚の全景が用意される。この系列では珍しい気候の多彩さが、それだけで視覚的な主張になっている。
西浦智仁の手風琴は、いまもこの系列の署名である。小編成の弦と独奏の手風琴のために書かれた主題は作ごとに戻り、ここでは幕引きにふさわしく、いっそう憂いを帯びた色をまとう。周囲の調査の曲はあえて慎ましく、数小節の繰り返しにとどめられる。人物たちの声を決して覆わないためだ。
この一巻は三部作をまるごと閉じ、その代価を引き受ける。二作にわたって開かれたままだった問いはここで答えを得る。脇役と思われていた人物の出自についての問いも含めて、である。結末はこの系列の常であった軽やかさを手放し、前作までのどこにも予兆のなかった別離をもって幕を下ろす。