R-Type Tacticsのレビュー
視覚の仕事の大半は指揮の装置が担う。方眼を敷いた星図、技術図面を添えた部隊の書式、補給の目盛り、積み重なる命令の小窓。この軍の書類めいた美意識が、バイドとの戦争を、机の上から管理される作戦のように見せる。
二つの陣営には二つの音楽の言語が与えられる。地球側の戦役は整然とした金管と、規約のように配された打楽器に支えられる。一方バイド側で進める任務では、有機的な手触りへ移る。息、擦れ、原形をとどめぬまで加工された声。旗を替えれば、聴き方そのものが替わる。
『R-TYPE』の世界観をターン制ストラテジーに移し替えることは、配置とユニットの運用がすべてを決する思考のゲームを築く。艦隊を編成し、マップの罠をかわし、長い戦役を攻略するには、多くの時間がいる。シューティングと戦術を結びつけたこの独特の奥行きが、ストラテジー好きが味わう寿命を差し出す。