Red Dead Redemptionのレビュー
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西部の広大な大地、黄金色の夕日、砂塵にまみれた町──本作は、息をのむ黄昏の美しさの西部劇をつくる。大パノラマの広がりと、ある時代の終わりの哀愁が、稀なる情感に達する。広大で丁寧なこのアートディレクションは、ジャンルの傑作と称される。
ビル・エルムとウッディ・ジャクソンの手による音楽は、乾いたギター、ハーモニカ、果てしなく張りつめた弦で、荒涼とした美しさの黄昏の西部劇を醸し出す。メキシコ入境で立ち上がる胸に迫る「Far Away」は、いまもビデオゲームの情感の頂であり続ける。喚起力あるこの音の空気感が、滅びゆく西部の憂いを抱きとめる。
政府にかつての仲間の追跡を強いられた、悔い改めた無法者が、西部開拓時代の黄昏のなかで家族の元へ戻ろうとする。稀なる憂いをたたえた西部劇として、物語は贖罪、押し寄せる文明、そして過去の重みを見つめる。胸を打つその結末が、本作を物語ゲームの頂へと押し上げた。
デッドアイでスローモーションのまま銃を抜き、標的に狙いを定める――それが、生きた躍動するオープンワールドの只中で、銃撃戦に紛れもない西部劇の華やぎを添える。騎乗、狩猟、決闘が、まれに見る一貫性を備えたオープンワールドを織り成す。ジャンルの指標たる本作は、痺れるようなガンプレイと、その魔力がいまも衰えぬ空気感を保ち続けている。
黄昏の西部を駆け、決闘、狩り、任務を、胸を打つ物語に沿って交互にこなす行為が、小道ごとに次の目標が生まれる生きた世界を生む。名声を高め、探索することが好奇心に報いる。多少の往復がテンポを重くするが、唯一無二の雰囲気と与えられた自由が、各セッションを終えにくくする。
ジョン・マーストンの西部は、急がずに歩んでこそ味わい深い。濃密な本筋と並び、狩猟、賞金首の追跡、見知らぬ者の依頼、射撃の腕試しと、街道を逸れる遊びが尽きない。マルチプレイはそれ自体が一つの遊び場を開く。この懐の深さと印象的な演出が、時間をかけて遊び尽くす名作たらしめた。