Ridge Racer Vのレビュー
本体の立ち上げ作品であるリッジレーサー5は、その技術の見せ場だった。ナムコは、ネオンに浸る架空の街を、極めて速く、非の打ち所のない滑らかさで駆けさせ、喜びはことごとくドリフトに宿る。車は曲がりで、御された滑走で横を向き、煙の尾と反射が街灯の下を飛ぶ。飾りのないアーケードの純度が、速さの感覚に徹して仕える。
電子的で過剰な音楽が、テクノ、トランス、ドラムンベースを次々と連ね、サーキットの純粋な速度に寄り添う未来的なトランスを生む。尖ったビートとシンセの音層が、ドリフトのアドレナリンを煽る。シリーズの署名たるこの洗練されたエレクトロの熱量が、徹底してアーケードなグルーヴで、どのレースをも痺れさせる。
ドリフトこそ王——このアーケードレースは、制御した滑走にすべてを賭ける。わずかなカーブでもドリフトを起こし、ゴールへ滑り込むのだ。速度感と切れ味鋭い運転が、即座の高揚をもたらす。明快な操作は誰をも迎え入れるが、ドリフトの習熟は味わい深い。粋で痛快な、純粋なアーケードの楽しさだ。