Road Rashのレビュー
セコイアの森、ナパ・バレーのぶどう畑、シエラネバダの峠道。五つのカリフォルニアの路線がハンドルの高さで流れ、色調と道路標識だけで見分けがつく。ライダーの動作は高速でも読み取れるよう整理され、警棒の一撃から転倒までが明快に描かれる。
CDを活かし、本作は、合成音のビープを、全開で吐き出されるライセンスのロック楽曲へと置き換え、バイクレースの暴力と完璧に噛み合う。歪んだギターが、追い抜きと乱闘のアドレナリンを煽る。路上のために削り出されたこの本物のロックの熱量が、作品に前例のない反骨の風格を与える。