Rune Factory 4 Specialのレビュー
空から落ちてきた記憶喪失の主人公は、耕し、戦い、そして何より、魔法と日常が隣り合う村で絆を結んでいく。穏やかなシミュレーションの奥に、帰属と記憶をめぐる愛おしい物語が現れ、温もりに満ちた人々がそれを導く。
農場の一日は種を数粒まき、ダンジョンをいくつか攻略し、住民を口説くことから始まり、翌朝には実った作物、試したいレシピ、手懐けたいモンスターが待っている。農業とアクションRPG、恋愛要素が絡み合い、複数の目標が同時進行するため、「あと一季節だけ」と就寝を先延ばしにしてしまう。その豊かさは今も色あせないが、道具や経験値を磨くにはある程度の周回作業を受け入れる必要がある。
やがて支柱となる村で暮らす。農業、結婚、家族の創設、ダンジョン探索が、季節の移ろいとともに絡み合う。本筋に厳密な終わりはなく、結婚は次の世代すら解放する。生活シミュレーションとアクションRPGのこの融合は、焦りも上限もなく、息の長い相棒にした。