Ryuu ga Gotoku 5 - Yume, Kanaeshi Monoのレビュー
アートデザイン
音楽
シナリオ
賑わうリアリズムで再現された神室町、けばけばしいネオン、生きた路地──日本の夜が、ほとんど手で触れられそうな存在感をまとう。細部の密度と都市の光が、コンクリートと看板の劇場をつくる。濃密で没入感あるこの視覚演出が、街をひとりの登場人物へと変える。
折衷的で燃え立つ音楽が、尖ったロック、ファンク、ディスコ、カラオケの楽曲を織り交ぜ、神室町の夜を脈打たせる。どの路上の喧嘩も、どの歌唱も、伝染する熱量にあふれている。洒落て意表を突くこの音の大盤振る舞いが、シリーズの醍醐味と魂のすべてを成す。
五人の主人公と同じ数の街にまたがり、冒険は、かつてなく広大な日本のなかで、砕けた夢、野心、そして秘密を絡め合わせる。野球のグラウンドからアイドルの舞台まで、物語は劇的な筋を見失うことなく、胸を打つ脱線をあえて試みる。この破格の絵巻が、シリーズの群像の筆致を頂点へと押し上げる。
街の喧嘩、ドラマチックな筋書き、無数の突飛な寄り道のあいだを神室町で巡る行為が、寄り道が常に次を呼ぶほど濃密な世界を生む。物語を追い、ミニゲームを漁ることが好奇心に報いる。戦闘はやや反復的だが、街への愛着と活動のあふれ方が、長く心を捉える。
五人の主人公、五つの街。もとよりシリーズ屈指の大容量である本作は、絡み合う物語を増やし、各主人公固有のミニゲームをも倍増させる。タクシー走行、アイドル、山での狩りと、寄り道が劇的な本筋に匹敵する規模を持つ。水増しに陥らぬ並行する人生の豊かさが、シリーズ随一の気前よさを生んだ。