Sakura Taisenのレビュー
藤島康介の描く人物は、丸みのある明るい線で一目それと分かる。彼はそれを作り直された一九二〇年代の東京へ据える。額縁舞台の劇場、路面電車、意匠を変えた軍装、そしてアール・デコの線を持つ蒸気仕掛けの機体。この懐古的な優美さと戦闘機械の外板との対比が、作品の見た目を決定づけている。
芝居がかって華やかな田中公平の音楽は、心躍る行進曲、ロマンティックなバラード、レビューさながらの歌唱曲を織り交ぜる。讃歌「檄!帝国華撃団」が、歓喜に満ちた大仰さで、ひとつひとつの戦いを奮い立たせる。オペレッタとビデオゲームの交差点に立つこの抒情の広がりが、シリーズの独特な魅力のすべてを成す。
蒸気で動くレトロフューチャーな帝都東京で、ひとつの歌劇団が、若き乙女たちからなる霊子甲冑の精鋭部隊を隠している。恋、戦友の絆、そして魔の脅威のあいだで、物語は親密なドラマと大スペクタクルを、類いまれな瑞々しさで綯い交ぜにする。RPG、恋愛シミュレーション、戦術の融合の先駆けとして、その魅力は今も色褪せない。