Samurai Shodownのレビュー
移植にあたり闘士の寸法は縮んだが、輪郭の要は残されている。覇王丸の着流し、盾を持つ武人の甲冑、復讐に燃える侍の赤い装束。背景も桜の下の橋、山肌の寺、日の落ちる港と日本の風景を保ち、色数のやりくりに明らかな工夫が見える。
原曲はFM音源へ移されるにあたり、和楽の音色を丁寧に読み替えて用いる。尺八、爪弾かれる弦、要所を打つ太鼓。闘士ごとに与えられた旋律はそのまま保たれ、編曲は音の厚みを追うより、主旋律の見通しのよさを優先している。
目まぐるしい連続技とは無縁、ここでは待ちと一撃がすべてを決める。狙い澄ました一太刀が、刹那に勝敗を覆す。巨大なスプライトと刃の唸りが支えるこの対峙の緊張は、一合一合に類まれな重みを与える。張り詰め、優美で、容赦ない。好機に踏み込む覚悟が即座に身震いを呼ぶ、忍耐の斬り合いだ。