Secret of Manaのレビュー
アートデザイン
音楽
シナリオ
玉虫色の色彩、丸みのある生き物、おとぎ話のようにやさしい背景──マナのシリーズは、輝かしく心安らぐ美しさの冒険世界を広げてみせる。スプライトの繊細さとパステルの色合いが、温かな世界をつくる。洗練されやさしいこのアートディレクションが、本機におけるアクションJRPGの頂点を物語る。
菊田裕樹の傑作たる音楽は、崇高な「Fear of the Heavens」から心奪う冒険の主題まで、稀有な美しさと音色の豊かさの楽曲を繰り広げる。どの曲も、深い情感で、マナの種を巡る探求を包み込む。この音の気品は、いまもJ-RPGの絶対的頂点のひとつであり続ける。
少年と少女、そして妖精の精霊が力を合わせ、マナの樹と、世界を巡るエネルギーを救おうとする。色彩豊かな冒険の底には、喪失と胸を引き裂く別れがにじみ、忘れがたい三人組がそれを支える。そのやさしさと、自然をめぐる憂いが、本作を愛されるアクションRPGの古典にした。
リアルタイムで斬りつけ、呪文をためて放ち、三人で協力して進む——爽快なほど滑らかなアクションRPGが立ち上がる。武器を鍛え、呪文を掘り当て、新たな地域を切り開くたび、先へ進みたい欲求が絶えず呼び起こされる。技術的な引っかかりは残るが、この色鮮やかな冒険は長く心を掴み、仲間とならなおさらだ。
マナの樹を蘇らせる八つの種を求める旅は、ランディたちを広大な世界へ導き、武器も魔法も一つずつ熟練度を上げていく。すべての武器と魔法を最高位まで鍛えるには根気が要り、探索は暴くべき地と秘密に満ちる。三人同時の協力プレイが和やかな再プレイ性を加え、楽しみを長らえさせる。スクウェアのこの傑作は、長くも忘れがたい冒険であり続ける。