Sega Ages - After Burner IIのレビュー
移植は筐体の過剰さをそのまま残している。全速で切り裂く抜けた空、手前で一気に大きくなる敵編隊、絶えず交差して画面を走る誘導弾の航跡。特徴を強く付けた機影と、傾き続けながらも遊び手を見失わせない水平線が、この密度の中でも読み取りやすさを保っている。
川口博史はセガのアーケードでも屈指の耳に残る主題を書いた。前に出る合成ギター、素直な太鼓、離陸のために組まれたような和声の上昇。この音楽が狙うのは雰囲気ではなく高揚だ。短い曲が素早く回り、任務のひとつひとつを時間との競争に変える。
ジェット機に身を固定し、超音速の空中バレエへ飛び込み、敵をロックオンしてミサイルを連射する——この移植は、アーケード筐体の怒りを丸ごとよみがえらせる。速度感と行動の奔流が、即座のアドレナリンをもたらす。切れ味鋭く壮観で痛快な、完璧に保たれた空中シューの古典だ。