Sega Ages - Power Driftのレビュー
移植は筐体を一目で分からせていた要素をそのまま残す。画面の中で登り、落ち、交差する絶叫機械のような走路、拡大縮小で描かれるずんぐりした小型車、路肩に並ぶ観客と縁日めいた背景。目眩は絶え間ない高低差から生まれ、走行線の読み取りやすさを損なわないまま再現されている。
川口博史はここでも、この会社の走行物を名高くした処方をそのまま用いる。耳に残る旋律、跳ねる低音、次の一戦を走りたくさせる歯切れのよい和音の移り。車載機の選局のように曲を選べる仕組みも含め、音楽は背景にとどまらず運転の快さそのものに加わっている。