Sega Ages - Space Harrierのレビュー
色彩豊かなシュルレアリスムとサイケデリックな市松模様──ありえない風景、巨大な生き物、めまいを誘うスクロールが、幻覚のような旅をつくる。色彩の大胆さと息もつかせぬテンポが、エネルギーにあふれている。象徴的でいかれたこの視覚演出は、レトロフューチャーな魅力を完璧に保つ。
アーケードの熱量の純粋な凝縮である川口博史の主題は、心躍る過剰なまでの電子の旋律で、アクションを突き動かす。敵の波の一つひとつが、色褪せぬ瑞々しさのレトロフューチャーなグルーヴに脈打つ。作品と切り離せないこの象徴的な音の鼓動は、いまもセガで最も聴き分けやすい讃歌のひとつであり続ける。
超現実的な世界を全速力で駆け、障害の波をかわし、ありえない生き物を撃ちまくる——この擬似3Dシューティングは、当時としては大胆さにあふれていた。地平へ突っ込む感覚と猛烈なテンポが、即座の高揚を生む。この忠実な移植は、筐体の狂騒を余さず保つ。壮観で切れ味鋭く、忘れがたい。