Senjou no Valkyria 2 - Gallia Ouritsu Shikan Gakkouのレビュー
動く水彩画──CANVASエンジンが、戦争を鉛筆の輪郭とパステルの色合いでまとわせ、どの場面も生きた挿絵へと変える。描線のやわらかさが、戦いの厳しさと見事な対比をなす。唯一無二で洗練されたこのアートディレクションは、並ぶもののない視覚の傑作と称される。
崎元仁の筆により、音楽が、戦いを大いなる絵巻の高みへと引き上げる、光に満ちた勇壮なオーケストラを繰り広げる。英雄的な旋律と心打つ楽節が、戦争の日常と悲劇を際立たせる。携帯機には豪奢なこの交響的な広がりが、シリーズの気品を見事に受け継ぐ。
セガは戦いの場を士官学校へ移し、物語の調子を丸ごと変える。戦闘は教室の日常、生徒同士の反目、王国を蝕む出自の問題と交互に置かれる。内戦は学園小説の背景となり、受け継がれた差別が装甲車輌と同じだけの重さを持つ。
内戦のさなかで士官学校を率いることは、ユニットの運用、クラス、BLiTZシステムが絡み合う戦術RPGを築く。候補生を育て、長いマップをかいくぐり、サブミッションをこなす時間は、数十時間に及ぶ。『ヴァルキュリア』シリーズに忠実なこの濃密さが、タクティクス好きが味わう寿命を差し出す。