Shadow Hearts IIのレビュー
1910年代のゴシックな世界、作り込まれた背景、悪夢のような生き物たち──このRPGは、ラヴクラフト的な恐怖と哀愁を、稀なる洗練とともに織り交ぜる。丁寧な美しさと退廃的な奇妙さの対比が、強い個性をつくる。暗く優美なこの視覚演出が、唯一無二のサーガの頂点を刻む。
弘田佳孝と光田康典の手になる楽曲は、オーケストラ、ジャズ、エレクトロ、歌唱を、大胆で心奪う折衷主義のなかに織り交ぜる。胸を引き裂くロマンティシズムから不穏な空気まで、どの主題も驚かせると同時に心を打つ。この唯一無二の音の豊かさが、知られざるこのサーガの異色の魅力のすべてを成す。
第一次世界大戦を背景に主人公の呪われた運命を受け継ぐこの続編は、喪失、罪悪感、そして失われた愛を掘り下げていく。より洗練され、より胸を打つ物語は、風変わりな笑いと悲劇を、稀なる的確さで釣り合わせる。多くの人が、本機屈指の知られざる名作RPGと讃える一作だ。
ジャッジメントリングを回し、的確なタイミングでカーソルを止める——戦闘の一つ一つの行動が絶えざる緊張を保つ精密さの賭けへと変わる。暗く風変わりな物語を追い、ヒーローを育て、合体させることで絶えず先へ進みたくなる。ランダムエンカウントは古びているが、このリングという独創的なシステムと唯一無二の雰囲気には粘り強い吸引力がある。
戦時の異なるヨーロッパを巡る本作は、ジャッジメントリングのシステムと色彩豊かな登場人物に支えられた、稀有な規模のJRPGを描く。充実した本筋に、サブクエスト、解放する融合、手強いやり込みが重なる。ホラーとユーモアを併せ持つこの濃密さが、カルトRPGという根強い評価を生む。