Shining Force - Kuroki Ryuu no Fukkatsuのレビュー
日本版の作り直しは、十年以上前の据置機の作品を全面的に描き改める。現代の線で描き直された人物画、枚数を増やして動く戦闘の絵柄、起伏を読み取りやすくした戦場の地図。新たに加わった顔ぶれも旧来の面々と同じ作風で描かれ、継ぎ目を感じさせない。
原典の楽曲は携帯機の手立てで編曲し直される。かつての角ばった音色に代わって合成音の金管と弦が並び、戦いの行進曲には手本になかった伴奏の線が加わる。据置機の版を知る者にとっては、新しい装いの下に古い旋律を聞き分けることそのものが楽しみの一部となる。
シャイニング・フォースを率いてダークソルに挑む戦いは、グリッド上の戦術戦を幾十も重ね、各ユニットを地道に育てさせる。クラスチェンジが英雄をさらに強くし、戦士や魔術師、ケンタウロスら多彩な仲間集めと陣形の工夫、リメイクで増えた内容が冒険を原作以上に延ばす。この戦術の懐の深さがキャメロット作品の名声を支える。