Shippuu Mahou Daisakusen - Kingdom-Grandprixのレビュー
雷幻工房ことライジングは、中世幻想の意匠を空中レースに接ぎ木した。魔法使いや騎士、侍が木組みの街並みと深い森の上を駆け、神話の獣を思わせる巨大敵が追う。小さな描き込みで埋まった絵と、同時代の軍事物とはかけ離れた暖色の配色が、一目で分かる個性を生んでいる。
音楽は競技会の祝祭と追走劇のロックという振れ幅を堂々と引き受ける。開始を告げる高らかな金管、加速区間のギターと太鼓、交響的な色を帯びた巨大敵の主題。操作できる人物ごとに固有の旋律が与えられ、周回は繰り返しではなく変奏になる。