Silent Hill 3のレビュー
より生々しく、より有機的に、続編は肉と錆でできた、はらわたに迫る恐怖の背景へと潜り込む。日常と悪夢の対比、そして病んだような光が、絶え間ない不安を強める。濃密で人を揺さぶるこの視覚演出が、シリーズの美意識をあえてのグロテスクへと推し進める。
山岡晃の手による音楽は、物憂げな音層、抑えたギター、胸を打つ歌を織りなし、恐怖を奇妙な美しさで包む。単なる戦慄とは程遠く、シリーズの魂に忠実に、忍び寄る哀しみを醸し出す。胸を引き裂き心奪うこの唯一無二の音の空気感は、終わったあとも長く心に取り憑く。
自らを神の器に仕立てようとする教団に追われ、一人の少女は、肉と苦悶の悪夢へと転落していく。第一作の直接の続編として、物語は身体的恐怖と自己探求を、私的な暗さとともに綯い交ぜにする。印象的なヒロインに支えられたこの悪夢は、シリーズ屈指の息詰まる一作であり続ける。