Spriggan Poweredのレビュー
本体の寿命が尽きかけた時期に出た縦スクロールの弾幕物だが、その描き込みの密度は当時でも屈指だ。押し寄せる機械の群れ、幾重にも重なる爆発、部位ごとに崩れていく多関節の巨大な相手。背景は多層に流れ、青と金属質の灰でまとめられた冷たい配色が、放たれる弾をいっそう際立たせる。
音楽が選ぶのは硬質な電子の語法だ。歪んだ低音、金属的な打楽器、速い分散和音、宇宙の背景に馴染む冷え切った持続音。狙われているのは覚えやすい旋律ではなく途切れない圧力で、巨大な相手の登場では拍が一撃で断たれる。だから機械が現れるたび、その瞬間が本当に不穏に響く。
コンパイルが手がけ技術的に目を見張る本作は、序盤からますます濃密になる波で画面を覆い尽くす縦スクロールシューティングだ。火力の維持、パターンの読み、堂々たるボスを前にした冷静さが、挑戦の核心を成す。手強くも誠実で、希少かつ技術的に磨き上げられた一本を求める、高速シューティングの愛好者に向いている。