StarCraft 64のレビュー
『スタークラフト64』は、ブリザードの銀河戦争の美学を守る。俯瞰の戦場、視覚的個性が際立つ三つの勢力(工業的なテラン、有機的なザーグ、ハイテクなプロトス)、そしてカートリッジの制約にもかかわらず見やすいユニット。アートは戦術的な明快さと、密度の高いSFの手触りを重んじる。カルト的RTSの稀な移植たる、丁寧なアートだ。
ブリザードの楽曲は、銀河の戦争を没入的なSFの空気で包む。雰囲気豊かな音層、軍事的な主題、そして各勢力固有の響き。テランの宇宙のブルースから、ザーグの有機的な質感まで。音楽は紛争の広がりと、三種族の個性を強める。ブリザードの戦略的スペースオペラにふさわしい、丁寧で雰囲気豊かな伴奏だ。
『スタークラフト』は、密度の高い戦略的スペースオペラを広げる。追放されたテラン、貪り喰らうザーグの群れ、そして神秘的なプロトスを代わる代わる追い、莫大な賭けの銀河戦争を描く。ケリガンと彼女の悲劇的な変貌のような印象深い人物に支えられ、物語は裏切り、犠牲、そして策謀を織り交ぜる。RTSの語りの規範たる、叙事的で暗い筆致だ。
テラン、ザーグ、プロトスを順に率いて長いキャンペーンを進めることが、稀なほど豊かなリアルタイムストラテジーを繰り広げる。種族ごとに採取し、建設し、攻めを最適化する作業は、手順とやり直しを求める。RTSの金字塔を移植し、独自要素で増したこの一本が、戦略家が大切にする再プレイ性を約束する。