Suikodenのレビュー
父の帝国を裏切り反乱に身を投じることを余儀なくされた若き主人公が、百八の運命を集め、驚くべき成熟をたたえた政治の絵巻を織り上げる。戦争、忠誠、そして断腸の選択が、ここでは確かな重みを持つ。本機では稀なこの叙事詩的野心が、カルトなサーガの礎を築いた。
世界各地に散らばった百八人の英雄を一人ずつ集め、自らの拠点を築き、仲間が増えるごとに賑わっていく――そんな歩みの中で、出会いの一つひとつが新たな仲間集めへと駆り立てる。テンポのよい戦闘と戦記の物語が前進を報いる。やや短く、少々ぎこちなさもあるが、この生きたコレクションと膨らみゆく軍勢は、最後まで引き込む。
百八星を集めることは、冒険を広大な人材探しへと変える。仲間の一人ひとりが、育てていく拠点と戦いの陣容を厚くしていくのだ。ただでさえたっぷりの本筋に、数えきれない任意の出会いが重なる。『幻想水滸伝』ならではのこの膨大な収集が、JRPG好きが味わう長寿命を支えている。