Summon Night 5のレビュー
仕事の大半を担うのは召喚獣の図鑑である。どの個体も出自の世界が異なり、それを素材で示す。ひび割れた鉱物、磨かれた金属、羽毛、靄。造形の理屈が一つとして重ならない。召喚陣は幾何学の紋様として広がり、人物の上に敷かれても読み取れる。
二つの世界に、二つの音の色が割り当てられる。リンドバウムの日常は鍵盤と木管で鳴り、召喚のたびに儀式の打楽器、青銅の鐘、どこか遠くから届くような低い声が開く。静けさへ戻るときは切断ではなく、長い減衰に委ねられる。
物語の重心は危機よりも、相棒との結びつきに置かれる。会話の選択がその関係を締めたり緩めたりし、結末は誰に本当に心を向けたかによって変わる。リンドバウムを救うことは、公の義務ではなく私的な誠実さの問題になっていく。
戦術と物語を混ぜ合わせた本作は、選択と結ぶべき絆に彩られた、長いターン制の戦いを繰り広げる。仲間を育て、あらゆる道を探り、すべてを解放する時間は、長く費やされる。シリーズの頂点たるこの濃密さが、シミュレーションRPG好きが味わう寿命を差し出す。