Super Mario RPGのレビュー
スーファミの名作が、艶やかなプラスチックのフィギュアとして蘇る。丸みを帯びたキャラ、光沢ある質感、おもちゃ箱を思わせる背景。スクウェア本来の精神に忠実で魅力にあふれた温かなこの解釈が、ほのぼのとした作風に見事に寄り添う。
下村陽子が、初期の代表作のひとつをここに刻む。マリオの主題の丸みに、彼女ならではのジャズ的で陽気な遊び心を溶け込ませた。「森のキノコにご用心」や戦闘ファンファーレは茶目っ気に満ちている。この時を超えた旋律の魅力こそ、数十年を経てなお多くのプレイヤーが口ずさめる理由だ。
この優しいリメイクは、原作の気前のよい精神を保ちながら豊かにする。発見するレシピ、クリア後のチャレンジ、手強い任意ボス、隠しアイテムの収集が、すでに愛らしい物語を肉付けする。爽やかな雰囲気が、絶え間ない探索へ誘う。ジャンルの黄金期に忠実な、この人懐っこい大盤振る舞いこそ、温かく迎えられた理由だ。