The Legend of Zelda: Tears of the Kingdomのレビュー
空と地底がハイラルの水彩パレットを裏切ることなく拡張する。陽光に包まれた浮島、闇に蝕まれた深淵、目の前で融け合う素材たち。あらゆる距離で読み取れる絵画的な一貫性が、めまいを誘う旅の壮大さを引き立てる。
前作の抑制されたパレットを受け継ぎつつ、今度は地下へ潜り、空へと昇る。深層の不穏な音の層、空島の漂うモチーフ。『ブレス オブ ザ ワイルド』のテーマが姿を変えて戻り、まるで熟していく記憶のようだ。その物悲しい連続性がハイラルを知る者に報い、旅に稀有な情感の深みを与えている。
板を扇風機に貼り付け、間に合わせの車を空へ放つ。スクラビルドとウルトラハンドは誰もを発明家に変える。空島から地底まで広がる縦の世界が、見知ったハイラルを再び歩く理由を与える。物理演算で本体が時に喘ぐが、箱庭の広さと祠の練度は尽きせぬ工房となる。
スクラビルドとウルトラハンドは、板の山さえ携帯工房に変える。谷を渡るつもりが、結局『試しに』飛行機械を組んでしまう。空・地上・地底が探索の層を重ね、そのたび好奇心が再点火する。一つの思いつきが十の変種を生み、発見のたびに次をいじりたくなる。発明の高揚は今も鮮烈だが、持ち物や資源の管理が一部のセッションを重くすることもある。
地上、空、そして地底。ハイラルは今回、自分でつなぎ合わせる三層構造で広がる。乗り物の組み立て、作り直された祠、洞窟のような地底、そして無数の工夫が、あらゆる難題を遊び場に変える。本編はあくまで何十時間もの自由な実験への入り口にすぎず、その発想力が評価を支え続けている。