Trails from Zeroのレビュー
Falcom Sound Team jdkの手によるこの楽曲は、都会的なジャズ、軽快なロック、哀愁のバラードを織り交ぜ、賑わう港町の空気を立ち上げる。捜査はしっとりしたグルーヴに包まれ、対決は心地よい緊迫感とともに高まっていく。この探偵活劇の雰囲気を長く根づかせる、愛着の湧くテーマ群だ。
腐敗に蝕まれた街を舞台に、理想に燃える若き警官たちが自分たちより大きな存在に挑む。物語は街路や住人、小さな不正をじっくり描き込んでから、徐々に包囲網を狭めていく。人間味と高まる緊張が、都市型サスペンスの一つの規範であり続けている。
壮大な絵巻に先立ち、クロスベルでの警察捜査は急がぬ丁寧さで土台を築く。支援課の依頼、積み上げる評判、章ごとに歩く生きた街。幻焼の城や蔵書集めが滞在をさらに延ばす。注意深さに無数の細部で報いる辛抱強い語りが、長さを耐えるのではなく味わうRPGに仕立てる。