Trails to Azureのレビュー
ファルコム・サウンドチームjdkは、プログレッシブロック、ひそやかなピアノ曲、そしてクロスベルの捜査に寄り添う都市の主題を稀有な配分で織り上げる。地区ごと、物語の転機ごとに固有のモチーフが置かれ、戦闘曲は飽きさせることなく熱を帯びていく。二十年を経ても、この紛れもないファルコムの響きだけで再び潜りたくなる。
未解決のまま残された事件の直接的な続編が、組織犯罪の影が伸びる街の傷を再び開く。賭け金は跳ね上がり、登場人物の深みが露わになり、政治と感情のクレッシェンドが見事に組み上げられていく。前章で育まれた愛着に報いる、堂々たる結末だ。
クロスベル捜査の直接の続編たる本作は、緊迫の規模を一段引き上げつつ、初作を豊かにした依頼や絆、評判の網を保つ。任意ダンジョンや釣りを挟みながら、二転三転が数十時間も連なる。プレイヤーの投資に大きな真相で報いるこの物語密度こそが、クロスベル編の頂点という評価を確たるものにする。