Transistorのレビュー
冷たいネオンのアール・デコ都市クラウドバンクは、デジタルの筆で描いたかのようだ。優美な垂直性、青みがかった光、抑えた憂いに浸るスタイライズされた人物たち。豪奢で一貫したスーパージャイアントの筆致が、どの画面も一枚の絵に変える。
ダレン・コーブが綴るのは、アシュリー・バレットの歌声に昇華された物悲しいエレクトロニックロック。滅びゆく未来都市の悔恨を歌い上げる。ボタンを押せばゲーム内で主題を口ずさめる仕掛けが、音楽と物語を見事に溶け合わせる。この親密で都会的な旋律は、スタジオの感情的頂点のひとつだ。
筋書きは短く鋭いが、この旅の長寿命は強くてニューゲームにある。力を引き継いで再開すれば、廃墟と化した街にまつわる新たな解説、挑戦、秘密が解放される。機能のあらゆる組み合わせを試すことが、もう一周ぶんの読み解きを開く。すべてを理解するために再開を促すこの仕掛けが、ファンの心に根強い場所を確保する。