Turbo OutRunのレビュー
この派生作は、この系列の風景に夜と雨と加速装置を加える。濡れた路面の照り返し、闇を穿つ前照灯、加速のたび弾ける光。合衆国の横断は砂漠、都市、橋を次々と流し、区間の変わり目は道路標識と配色の切り替えで示される。
曲を選ぶ仕組みはこの系列のままだが、内容は硬くなる。速まった拍、前に出た合成音の低音、夜の運転に合わせて削られた旋律。加速装置の作動は音楽を途切れさせずに重なる効果音で示され、その一点が速さの手触りを確かに押し上げている。
アクセル全開、直線でターボを効かせギアを操りながら、海岸から海岸へと駆け抜ける。速度感が酔わせ、チェックポイントが緊張を更新し、ノリの良い音楽が顔に笑みを貼り付ける。大陸をもっと速く横断するため、また何度も戻りたくなる。陶酔的で陽光あふれるこのアーケードの旅は、その勢いを少しも失っていない。