Viewtiful Joeのレビュー
ヒーロー映画への華々しいオマージュとして、本作は切れ味鋭いセルシェーディング、彩度の高い色彩、フィルムの質感を混ぜ合わせ、痛快な特撮さながらの作風を生む。スローとスピードアップが画面を歪ませ、片時も途切れぬ見世物に変える。唯一無二で電撃的なこのグラフィックの大胆さは、瑞々しさを失わない。
杉森雅和による楽曲は、本作の特撮精神を体現する。加速するファンク、英雄的な金管、そしてジョーのVFXの力に合わせて速度を上げるリズム。どの戦いも日本の特撮番組のオープニングのようで、耳に残るリフとコミック的な活力に満ちる。主人公同様、大仰で痛快な伴奏だ。
アクションを思いのままにスロー、加速、ズームして、攻撃を増幅し仕掛けを解く――これら「VFX」パワーが、ベルトアクションを悪戯っぽいタイミングの遊びへと作り変える。アメコミ調のセルシェーディングは一日も古びず、骨太な難度が習熟に報いる。手強くも独創的なこのアイデアの凝縮は、操作すれば今なお独自性のひと息を届けてくれる。